神風のRockけもの道
我が家の“けもの道”に散らばっている音楽(主にHM/HRを中心とするRock)のこと、その他に思っていることを徒然なるままに
新旧ナンバーワンHMシンガーライブ(その2)
昨日は、“旧”ナンバーワンシンガー(まだ現役なのに、ちょっと失礼ですがご容赦を…)のいるバンド、JUDAS PRIESTのライブレポートを書きましたが、JUDAS PRIESTの武道館公演の翌日である2月18日に、“新”ナンバーワンシンガー(こちらも新人ではないので、いささか失礼ではありますが…)のライブを観ました。

それは、本ブログでも何回か書いていますが、僕が現存するHMシンガーで世界ナンバーワンだと思っている「アニキ」こと下山武徳を擁するSABER TIGERです。
昨年バンドの30周年に併せて発表された“Paragraph Ⅳ”に伴うツアーの締めくくりの、原宿アストロホールで行われたワンマンライブ2Days の1日目(本当は2日目も行きたかったのですが行けませんでした)に行ってきました。

開始30分前ぐらいに会場に到着しましたが、ぎゅうぎゅう詰めで息苦しくならない程度にオーディエンスで埋まっているという、ちょうどいい感じでした。
Pragraph ⅣのジャケットのデザインのTシャツを買い、ドリンクチケットと交換したビールを飲みながら、SABER TIGERのライブでいつも一緒になる知り合いのSさんと話をしながら開演を待ちました。

程なくして、ほぼ定刻(だったかな?)に会場は暗転し、SEの“Rise 2001”をバックにバンドのメンバーがステージに登場してきて、木下御大のギターからまず弾きだされたのは“Fading, Crying Star”のイントロでした。
僕も大好きな曲で、会場はいきなりハイテンションになりました。
僕は今のメンバー(ベースが交代してから)でのライブを観るのは初めてでしたが、まったく違和感のないいつものパワフルなSABER TIGERでした。
2曲目は“The Vague Blessings”。またまた大好きな曲で僕も熱くなりました。

2曲終わって、アニキのMCが入りました。この日もアニキのMCが4、5回はあったと思いますが、いつもどおりウェットに富んだしゃべりで、笑わせてもらいました(漫談をしているわけではありませんが。笑)。

この日は、30年を振り返るというセットリストだったそうで、日本語の歌詞の曲も多く披露されましたが、オリジナルアルバムとしては一番新しい“Decisive”からの曲も多く演奏されました。
“Decisive”の曲は、CDで聴くのよりも荒々しさが増してかっこよかったです。

詳しいセットリストは覚えていませんが、3、4回のアンコールを含む約2時間半のショウは、これぞHeavy Metal!といえる素晴らしいライブだったと思います。
曲は新旧織り交ぜながらも一貫して高品質の正統派HMチューンが並び、それを強力なリズム隊、テクニカルでありエモーショナルな2人のギタリストが演奏し、さらにそこに世界ナンバーワンHMシンガー下山武徳が歌うわけですから、悪いはずがないんですけどね。
MCで何回も、今日は調子が良いと言っていましたが、圧倒的な声量と幅広い声域と、見事なまでに感情移入された歌は魂を揺さぶられる思いがしました。

前日に見たJUDAS PRIESTと比べれば、もちろんバンドとしての格も人気もぜんぜん違いますが、本物のHMがここ日本でも正しく継承されていることを改めて目の当たりにし、心強く思いました。
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新旧ナンバーワンHMシンガーライブ(その1)
2月17日、2月18日の2日間で、新旧のNo.1のHMシンガーのライブを観てきました。

まず2月17日は、いわずと知れたJUDAS PRIESTの武道館公演です。
今回のEPITAPHツアーは最後のツアーだと言われているらしいので(前にも聞いた気がする…笑)、平日ですが行くことにしました。

会社をいつもより早くあがり武道館に向かいましたが、九段下まで近いので楽でした。
地下鉄の駅の中で、「チケット買います」というプラカードを持っている人に2人ほど遭遇しましたが、2人とも若い女性で、JUDAS PRIESTってファン層が広いな、と思いました、そのときは。
しかし、実際に会場の中に入ってみると年齢層は高いし、男率も高いし、やっぱりなというかんじでした(笑)。

武道館の中に入る前に物販コーナーもちょっと見てみました。
ツアーDateの入ったTシャツを買おうかなと思っていましたが、デザインがいまいちだったのでやめました。
あと、会場に入る前に、武道館の外壁にかかっている横断幕の写真を撮っている人がたくさいんいたのが印象的でした。

平日とはいえ金曜日だからか、客の入りは悪くはないと思いましたが、2階席から見てアリーナ席にポツポツと空席が目立っているのが気になりました。

ほぼ定刻にショウはスタートしましたが、1曲目は“Rapid Fire”で、地味なスタートでした…
その後も、(特に前半は)地味なセットリストだな、という印象でした。
ロブの声に気を遣ってのセットリストなのかもしれませんが。

地味といえば、ステージセットも地味なかんじでした。
アンコールでロブがハーレーで登場するというのはありましが、これはわかりきったお約束ですからね。
本当に最後のツアーなら、もっと派手派手にやってもよかったんじゃないの?という気はしましたが…

前の週に横浜公演も見ている友達はぜんぜん歌えていなかったといっていましたが、それは歳を考えれば致し方なかろうと思います。
ただ、この日は横浜の時よりは良かったみたいです。僕もがんばってるなと思ってみていました。
“Sentinel”のサビの部分はちょっときつかったですね。これを観ていると、“Exciter”がセットリストに入っていないのも頷けるかんじです…

地味だとはいえ、ロブの歌ったアルバムすべてから選曲された20曲以上で約2時間半のセットリストは聴きごたえはあったし、メタルゴッドとしての壮厳さをかんじさせるライブだったと思います(KKダウニングがいればもっとよかったのですが)。
それと同時に、やはり世代交代なんだなということもまたかんじさせるライブだったと思います。

【Set List】(記憶を頼りに書いているので、正確性は保証できません…)
1.Rapid Fire 2.Metal Gods 3.Heading Out To The Highway 4.Judas Rising 5.Starbreaker 6.Victim Of Changes 7.Never Satisfied 8.Diamonds And Rust 9.Prophecy 10.Night Crawler 11.Turbo Lover 12.Beyond The Realm Of Death 13.The Sentinel 14.Blood Red Skies 15.The Green Manalishi 16.Breaking The Law 17.Drum Solo 18.Painkiller (アンコール1)19.Hellion~Electric Eye(アンコール2)20.Hell Bent For Leather 21.You've Got Another Thing Comin' 22.Living After Midnight
Beyond Magnetic / METALLICA


メタリカの最新作です。
とはいっても、4曲入りのEPです。
詳しいことはよくわかりませんが、なんでも“Death Magnetic"の時のアウトテイクを集めたものらしく、アウトテイクといえども、この中にはライブでプレイされている曲もあるみたいです。
4曲しか入っていなくても、29分というボリュームはいかにもメタリカっぽいですね。

僕は昔のメタリカは大好きで、一番好きなアルバムは“Ride The Lightning”です。彼らのアルバムで最初に聴いたのもこのアルバムでした。

ただ、“Load”以降のアルバムも全部聴いていますが、正直なところ、好きな作品は1枚もありません。
“Load”以降のメタリカは、僕にとっては「昔、メタリカというかっこいいスラッシュメタルをやっていた人たちがやっている、メタリカというアメリカンロックバンド」という認識でいます。

しかし、“Load”以降で、初めてストレートにかっこいいと思わせてくれる音源を発表してくれました。
それが、このEPです。

サウンドも演奏もラフなかんじがあって、大好きだった“Ride The Lightning”や“Master of Puppets”の頃のスラッシュメタルと同じレベルとはいえません。
それでも、攻撃的でヘヴィで少しドラマティックな部分も感じられて、ここで演っているメタリカは好きだった頃のメタリカだと確信しました。

これがアルバムに収録されなかったの、アルバムの方向性と合わないからなんだろうなとは推測されます。
それが本人達の意向なのか、プロデューサーの意向なのか、レコード会社の意向なのかわかりませんが、セールスを考えずにバンドがやりたい音楽をやっていたら、メタリカはずっとスラッシュメタルのままだったのかもしれません。
あるいは、ここ最近やっていた音楽性に飽きてきてスラッシュメタル的なことをやりたくなっただけかもしれませんが(笑)。
Time / PARADISE INC.

最近、ラジオも聴かないし、雑誌もアルバムレビューぐらいしか読まないし、CDショップにもあまり行かないし、ライブにもあまり行かないし(へたれですね。苦笑)、HM/HRシーンでどんな音楽が主流なのか(あるいは、HM/HRシーンとよべるものが生き残っているのか…?)という情報には疎くなっています。

ただ、80年代~90年代初頭を思わせるメロディアスな作品で、しかも高品質なものが多くリリースされていることは間違いなさそうです。

そういった作品はアメリカからもイギリスからもドイツからも北欧からも(ちょっと前にこのブログで紹介したGrand Designはスウェーデンでした)出てきているような気がしますが、その流れは意外なところにも波及しているようです。

今回取り上げる、PARADAISE INC.は(日本から見て)地球の反対側の国、ブラジル出身のバンドです。
ブラジルのメタルといえば、SEPULTURA、SOULFLYのようなスラッシュ/ラウドなバンドや、ANGRA(VIPER)のようなメロスピというイメージがありましたが(ハードコアでもCHILDREN OF GAIA、CONFRONTOなどといったかっこいいバンドがいました)、このPARADISE INC.はメロハーに分類されるような音楽を演っています。

ブラジルといえば中国、インド、ロシア等とならんでBRICsと呼ばれる経済発展著しい新興国の一角をなしているので、国が発展するのにあわせて音楽も洗練されてきているのかもしれませんね(前述のバンド達は偉大なバンド、彼らが洗練されていないという意味ではありません)。

メロハーといっても、JOURNEY等の産業ロック系のキラキラなキーボードをフィーチャーしたような音ではなく、ドイツや北欧系のヨーロッパ的な香りのする音です。
バンドの成り立ち等についてはまったく知らないので、どういう経緯かはわかりませんが、デニス・ワードがマスタリングをやったりしているからか、曲によってはElectrifiedやSonic Dynamaiteの頃のPINK CREAM 69を思い起こしたりしましたし、やはりドイツ出身のメロディアスHRバンドのFRONTLINEの初期の頃の音を思い出したりもしましたし、あるいはTALISMANっぽいなと思うところもあったりします。

ここまで読まれてきて、オリジナリティがないと思われた方もいるかもしれません。
確かに、強烈な個性を発揮しているとは思いません。
しかし、GRAND DESIGNの投稿でも書きましたが、オリジナリティが乏しくてもいい作品はたくさんあるわけで、このアルバムもそんな1枚だと思います。
曲もいいし、演奏もしっかりしています。ギタリストは派手に弾きまくるタイプではありませんがなかなかセンスがいいソロを弾いていますし、シンガーも1曲だけゲストとして歌っているドゥギー・ホワイトと比べてまったく遜色のない力を持ってます。

哀愁のメロディを備えた、ポップ過ぎないしっかりとしたHRが好きな方には特にオススメです。